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カーナビにブルーレイを後付けする方法|配線と法規の現実

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買ってきたプレーヤーが、そもそも繋がらなかった

長距離の移動が続いた夏。後部座席で映画を見たいという話になった。
家電量販店で、車載用のブルーレイプレーヤーを買ってきた住人が二人。
車に持ち込んで、ナビの裏を覗き込む。ケーブルを挿す場所を探す。
「ここ、映像の入力ないんじゃないか」
ナビの背面から出ている配線を辿ると、それらしい端子が一本もない。
(買う前に見ろよ、俺)
炎天下の駐車場、二人でしゃがみ込んだまま二十分。汗が顎から落ちて、フロアマットに染みを作った。

シェアハウスの住人と車を共有していて、この手の後付けを三年で二回やった。一回目は失敗、二回目は成功。
差は、事前に確認したかどうかだけだった。

ナビ側に、映像を受け取る口が要る

これが大前提。
外部の機器から映像を入れるには、ナビにその入力端子が必要になる。
最初から付いている機種と、付いていない機種がある。付いていない場合、変換の機器を別に用意することになる。
うちの一台目は、後者だった。

走行中は映らない、という壁

配線が繋がっても、動かないことがある。
安全のため、走行中は映像を表示しない仕組みが組み込まれている。
停車してシフトをパーキングに入れた状態でしか映らない。この制限をどう扱うかで、話が分かれる。

ナビ側の入力を、確認する

背面から出ている配線を見る

ナビを外さなくても、多くの場合は確認できる。
グローブボックスの奥、あるいはコンソールの下。ナビから伸びた配線の束の先に、余っている端子がないか探す。
黄色、白、赤の三本に分かれた端子が余っていれば、それが映像と音声の入力。
うちの二台目には、この三本が束ねられて奥に押し込まれていた。前の所有者が使っていなかったらしい。
懐中電灯で照らして探す。手探りだと見つからない。

取扱説明書を、型番で探す

ナビの型番は、本体の表面か、設定画面の中に表示される。
その番号で検索すると、説明書が見つかることが多い。
入力端子の有無、対応している信号の種類、設定方法。全部書いてある。
うちは二台目でこれをやって、購入前に必要な部品が分かった。無駄な買い物をせずに済んだ。

入力がない場合

純正のナビには、外部入力が省かれている機種がある。
この場合、映像を割り込ませる装置を挟むことになる。ナビの配線を一度切り離して、あいだに接続する。
配線の加工が必要になるので、うちは業者に頼んだ。工賃を含めて三万円ほど。
自分でやると、配線を間違えてナビが動かなくなる危険がある。うちの住人が挑戦しかけて、途中で断念した。

プレーヤーの選び方

車載用か、家庭用か

家庭用のプレーヤーを持ち込む方法もある。
ただ、電源が問題になる。家庭用は交流電源で動くので、車の電源を変換する機器が要る。
変換の効率が悪く、消費電力も大きい。エンジンを切った状態で使うと、バッテリーが上がる。
うちの住人が試して、二時間で車が始動しなくなった。あの夜、救援を呼ぶまでの時間が長かった。
車載用の製品は、車の電源で直接動く。多少高くても、こちらを選ぶ。

振動への耐性

走行中の車は、常に揺れている。
家庭用のプレーヤーは、この揺れを想定していない。読み取りが飛ぶ。
車載用として売られている製品は、振動対策がされている。
うちは車載用を選んだ。舗装の荒い道でも、映像が止まらなかった。

据え置きか、持ち運びか

車に固定して使うタイプと、画面が一体になった持ち運べるタイプ。
後者なら、ナビに繋ぐ必要すらない。後部座席のヘッドレストに固定して、そのまま見る。
うちが最終的に落ち着いたのは、この形。配線が一本もない。
ナビの画面で見たいという要求がないなら、こちらのほうが簡単で安い。

配線の取り回し

運転席の足元を、通さない

後部座席から前のナビまで、ケーブルを引く。
運転席の足元を横切ると、ペダルに絡む危険がある。
座席の下を通すか、内装の隙間に押し込む。うちはシートベルトの根元に沿わせて、床を這わせない形にした。
走り出してから配線を直すのは危ない。停まっているうちに済ませる。

内装を外すなら、道具を用意する

配線を隠すために、内装のパネルを外すことがある。
マイナスドライバーでこじると、傷が付く。樹脂製の内装剥がしを使う。数百円で買える。
うちは一度、ドライバーで外して、白い傷を作った。今もそこにある。
爪の位置を確認してから力をかける。車種ごとに、外し方を解説した情報が見つかることが多い。

電源の取り方

シガーソケットから取るのが一番簡単。
差し込むだけで、加工が要らない。
ただし、ソケットが一つしかない車だと、他の機器と取り合いになる。
分岐する器具を使うと、消費電力の合計に注意が要る。合計が上限を超えると、ヒューズが飛ぶ。
うちは一度これで、ソケット全体が使えなくなった。ヒューズの交換で直った。

走行中の表示について

制限を外す装置が売られている

走行中でも映像が映るようにする配線キットが、市販されている。
うちは使っていない。理由を書く。
運転者が走行中に映像を注視すると、法令に触れる。取り締まりの対象になる。
装置を付けること自体より、それを使ってどう運転するかの問題。

後部座席のモニターは、話が別

後部座席に向けたモニターは、運転者の視界に入らない。
この位置なら、走行中に映していても問題にならない。
うちが後部座席用のモニターに切り替えたのは、この理由が大きい。
ナビの画面にこだわると、制限の話がついて回る。座席の後ろに画面を作れば、その話自体が発生しない。

運転者が見ない、という前提

同乗者が見るぶんには、制限はない。
ただ、運転席から見える位置に画面があると、視線が動く。
うちの住人が、助手席の画面をちらちら見てしまうと言っていた。本人が意識していても、動きが出る。
画面の位置は、運転席から見えない場所を選ぶ。

音声をどう出すか

車のスピーカーから出す

ナビに音声も繋げば、車のスピーカーから鳴る。
音は良くなる。ただ、運転者にも聞こえる。
うちは長距離の移動中、後部座席が映画を見ていて、運転席が同じ音を聞き続けることになった。三時間目には、運転していた住人が無言になっていた。

ヘッドホンを使う

後部座席の人だけが聞く形。
プレーヤーにヘッドホンの端子があれば、そこに挿すだけ。
うちは今、この方法にしている。運転席は好きな音楽を流せる。後ろは映画。互いに干渉しない。
無線のヘッドホンを使うと、ケーブルが絡まない。

音量の設定が、二か所になる

プレーヤー側と、ナビ側。両方で音量が管理される。
片方を上げても変わらないので、混乱する。
うちは、ナビ側を一定にして、プレーヤー側で調整する形に統一した。
最初にどちらで調整するか決めておくと、車内で揉めない。

取り付けを頼むという判断

工賃の相場

配線の加工を伴う取り付けは、業者に頼むと一万円から三万円ほど。
使う部品によって上下する。見積もりを先に取る。
うちは二台目で、部品込みで四万円ほどかかった。自分でやろうとして失敗した一台目のことを思うと、妥当だと感じた。

失敗したときの被害

配線を間違えると、ナビが動かなくなる。
純正のナビは、修理費が高い。うちの住人が調べたら、交換で十万円を超えていた。
自分でやるなら、その危険を受け入れる覚悟が要る。

そもそも、後付けしない選択

うちの結論はこれだった。
配線を一本も引かず、ヘッドレストに固定する持ち運びできるプレーヤーを使う。
価格は一万円台。取り付けの工事はゼロ。降ろせば家でも使える。
車を手放しても、機器は残る。

先月、四人で遠出した。
後部座席のヘッドレストに、画面が挟まっている。ケーブルは電源の一本だけ。
出発して十分後、後ろの二人がヘッドホンをつけて静かになった。
「今回は、駐車場で汗かかなかったね」
運転席のタケルがそう言って、窓を少し開けた。グローブボックスには、三年前に買った配線キットが、封を切らないまま眠っている。

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この記事を書いた人

屋根の下の知恵袋TOKYOシェアライフ

都内シェアハウス住民によるリアルな生活ハック発信中。
節約、家事、収納、コミュニティづくりまで、みんなで暮らすからこそ生まれる知恵を発信してます。

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