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洗濯機の排水口はゴキブリの入口|隙間を塞ぐカバーと防ぎ方

目次

深夜、洗濯機の裏で何かが動いた

夜中に水を飲もうとキッチンへ向かう途中、脱衣所の電気をつけた瞬間でした。

洗濯機の裏で、黒い何かが、さっと動いた。

心臓が、どくんと跳ねた。息を止めて近づくと、洗濯機の排水口のあたりに、それはいました。触角を、ゆっくり動かしている。

どこから、入ってきた

その夜、私は洗濯機を引っ張り出して、排水口を懐中電灯で照らしました。答えは、すぐそこにありました。

排水口の周りだけ、隙間が空いていた

排水ホースが、排水口に差し込まれている。その差し込み口の周りに、指が入るほどの黒い隙間が、ぽっかり空いていました。

下から、かすかに、下水のにおいが上がってくる。

ここだ、と思いました。この穴は、部屋の中と、下水道を、まっすぐつないでいる。

見た一匹の裏に、通り道がある

一匹見たら、というあの言葉。あれは、脅しではありません。

一匹が入ってこられたということは、その一匹が通った道が、存在するという意味です。

その道を塞がないかぎり、二匹目、三匹目が、同じ場所から入ってくる。見た個体を退治するより、通り道を消すほうが先です。

なぜ排水口が、入口になるのか

下水と部屋が、一本の管でつながっている

洗濯機の排水口は、その先で、建物の下水道につながっています。

つまり、あの穴の向こう側は、下水の世界。ゴキブリにとっては、暗くて、湿っていて、餌もある、理想の住処です。

そこから、管をたどって、あなたの部屋の排水口まで、簡単に上がってこられる。構造として、地続きなんです。

封水という、水の栓

本来、これを防ぐ仕組みがあります。

排水トラップと呼ばれる部分に、少量の水が溜まる構造になっている。この溜まった水が、フタの役割をして、下水からの虫とにおいを、せき止めている。

封水と呼ばれる、水の栓です。ちゃんと機能していれば、虫は水の壁を越えられません。

その栓が、あなたの家では切れている

問題は、この水の栓が、失われている場合があること。

排水口の構造が単純で、そもそもトラップがない。長期間使わずに、水が蒸発して切れた。あるいは、部品が正しく組まれていない。

栓が切れた排水口は、下水への扉が開けっぱなしの状態です。においが上がってくるなら、栓が効いていない証拠。虫も、同じ道を通ってきます。

塞ぐべき隙間は、一か所ではない

ホースと排水口の、あの黒い穴

まず、私が見つけた場所。

排水ホースを、排水口にただ突っ込んでいるだけだと、ホースの周りに隙間ができます。ホースは細く、穴は太いので、当然すきまが空く。

ここが、いちばん多い侵入口。指が入るほどの穴が、下水に直結しています。

防臭キャップそのものの、有無

排水口には、防臭キャップという部品がはまっているはずです。

これがあると、ホースを通しつつ、周りの隙間を塞いでくれる。ところが、この部品が最初から付いていない家、劣化して割れている家が、けっこうあります。

洗濯機をどけて、排水口の作りを確認してください。キャップがなければ、そこが穴です。

排水口の縁と、床の継ぎ目

見落とされがちなのが、ここ。

排水口の部品と、床の間。ここに、細い隙間が走っていることがあります。

古い物件だと、この継ぎ目が甘い。ホースの穴を塞いでも、こちらが空いていれば、そこから来る。塞ぐときは、この縁も見てください。

今夜すぐできる、応急処置

ホースの根元を、テープでぐるぐる巻く

部品を買いに行く時間がない、今夜が怖い。そういう人のための、応急処置です。

排水ホースと排水口の隙間を、ビニールテープや布テープで、ぐるぐる巻いて塞ぐ。

見た目は悪い。でも、今夜の侵入は、これで止まります。とりあえず穴を物理的に埋める。それだけで、夜の安心がだいぶ違う。

ラップと輪ゴムで、穴を塞ぐ

テープもない深夜なら、ラップ。

排水口の隙間に、ラップを何重かに丸めて詰める。あるいは、ホースの周りをラップで巻いて、輪ゴムで留める。

本当に間に合わせですが、開いた穴を塞ぐという一点では、仕事をします。朝になったら、ちゃんとした部品に替える前提で。

排水トラップに、水を足す

封水が切れているのが原因なら、水を足すのも効きます。

排水口に、コップ一杯の水を静かに流し込む。トラップに水が溜まれば、栓が復活する。

ただし、洗濯機を長く使わないと、また蒸発します。応急処置としては有効ですが、根本解決にはなりません。

きちんと直すなら、この部品

防臭キャップと、エルボの正体

恒久対策の主役が、これです。

防臭キャップは、排水口にはめて、ホースの周りの隙間を塞ぎ、においと虫を止める部品。数百円で手に入ります。

エルボは、排水口とホースをつなぐ、L字の接続部品。これがあると、ホースが正しい角度で固定され、隙間も埋まる。自分の排水口の形に合うものを選びます。

ホースと配管をつなぐ、専用の部材

ホースの太さと、排水口の径が合わないと、どうしても隙間が残ります。

そこで、径を変換するアダプターや、隙間を埋めるゴム製の部材を使う。ホームセンターの水回りコーナーに、各種そろっています。

自分の排水口を写真に撮って、店で相談すると早い。合わない部品を買って帰る、あの徒労が避けられます。

隙間を埋める、パテという味方

部品で埋めきれない、細い隙間。ここには、防水のパテが効きます。

排水口の縁と床の継ぎ目、配管が壁を貫通している周り。粘土のようなパテを、指で押し込んで塞ぐ。

乾いても固まりきらないタイプなら、あとで剥がせる。賃貸では、これが重要になります。

賃貸で、どこまでやっていいのか

外せる部品の範囲で戦う

賃貸で気になるのは、原状回復でしょう。

防臭キャップやエルボ、アダプターは、はめるだけ。外せば元に戻る。これらは、まず問題になりません。

建物に固定されている配管そのものをいじるのは避けて、着脱できる部品で対処する。この範囲なら、退去時ももめません。

パテは、剥がせるものを選ぶ

隙間を埋めるパテは、種類を選んでください。

固まって取れなくなるタイプは、賃貸には向きません。剥がせる、練り直せると書かれた、非硬化性のものを選ぶ。

これなら、退去時に指でこそげ取れます。塞ぎたい、でも傷めたくない。その両立ができます。

大元の悪臭は、管理会社に言う

部品で塞いでも、まだ下水臭が強い。そういうときは、排水設備そのものに問題があるかもしれません。

トラップの構造的な不具合や、配管の劣化。これは、個人で直す範囲を超えています。

遠慮なく、管理会社に連絡する。設備の問題なら、大家側が対応すべき話です。自分で抱え込まない。

排水口を塞いでも、まだ来るなら

入口は、そこだけではない

排水口を完璧に塞いだのに、まだ見る。その場合、侵入口が他にあります。

玄関ドアの下。エアコンの配管が壁を通る穴。換気扇。キッチンの排水口。窓のサッシ。

ゴキブリは、わずかな隙間を通ります。排水口は最有力候補ですが、唯一ではない。他の穴も、同じ発想で塞いでいく。

餌と水を、断つ

入口を塞ぐのと同時に、住み心地を悪くする。

生ゴミを放置しない。水滴を残さない。段ボールを溜めない。ダンボールは、卵を産みつけられる格好の住処です。

入れない、住まわせない。この両輪で、はじめて数が減っていきます。塞ぐだけ、退治するだけ、では足りない。

この家で、夜が静かになった日

三か所塞いで、ぱたりと止まった

あの夜のあと、うちは休日に全員で水回りを点検しました。

ホースの隙間に防臭キャップをはめ、排水口の縁の継ぎ目を剥がせるパテで埋め、ついでにキッチンの排水口も同じように塞いだ。半日で終わる作業でした。

それから、夜の脱衣所であの黒い影を見ることは、なくなりました。

塞ぐのは、恐怖の入口でもある

排水口の穴を塞いだのは、虫の通り道を消すためでした。

でも、塞ぎ終わってから気づいたんです。あの黒い隙間は、私にとって、夜ごとの恐怖が上がってくる入口でもあった。

穴が埋まった脱衣所で、私はもう、洗濯機の裏をびくびく確認しなくなりました。

どこから入るのか、わからない。その不安がいちばん、人を消耗させます。入口を一つずつ塞いで、地続きだった下水との縁を切る。それだけで、夜がずいぶん静かになりました。

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この記事を書いた人

屋根の下の知恵袋TOKYOシェアライフ

都内シェアハウス住民によるリアルな生活ハック発信中。
節約、家事、収納、コミュニティづくりまで、みんなで暮らすからこそ生まれる知恵を発信してます。

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