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冷蔵庫が壊れた時の一時しのぎ術!食材を守る緊急対応と数日の乗り切り方

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庫内に手を入れたら、ぬるい空気しかなかった

朝、牛乳を取ろうと冷蔵庫を開けたら、いつものひんやりした空気が来ない。生ぬるい。製氷皿の氷は、角が丸く溶けかけていた。

都内のシェアハウスに住むNさん(20代)は、その瞬間、背筋がすっと冷たくなった。「共用の冷蔵庫だったので、5人分の食材が全部入ってて。誰かの作り置きも、私の冷凍肉も、まとめて全滅するかもって思ったら、心臓がドクドクしてきて。とにかく何かしなきゃって、パジャマのままスマホで調べ始めました」。

冷蔵庫が壊れた、一時しのぎ。検索する人は、たいてい今まさに庫内の温度が上がっていく現場にいる。修理や買い替えはすぐにできない。でも食材は待ってくれない。この記事は、被害を最小限に抑える緊急対応と、数日から一週間を乗り切る方法を、動く順番どおりに示す。最初の一時間の動き方で、救える食材の量が決まる。

まず確認、本当に故障かどうか

慌てて食材を全部出す前に、30秒だけ確認したいことがある。

冷えない原因が故障とは限らない。電源プラグが抜けかけていないか、ブレーカーが落ちていないか、温度設定が弱に変わっていないか。ドアが半開きになっていただけ、というケースもある。詰め込みすぎで冷気の吹き出し口が塞がれている可能性もある。これらなら、直せば冷えが戻る。

プラグもブレーカーも設定も問題なく、しばらく待っても冷えてこないなら、故障を疑う段階に入る。ここからは食材を守る緊急避難に切り替える。落ち着いて、でも素早く動く。

最初の一時間でやる、食材の緊急避難

傷みやすいものから、上段の食材を先に救う

救出には優先順位がある。やみくもに出すのではなく、傷みの早いものから手をつける。

肉、魚、卵などの生もの、牛乳やヨーグルトといった乳製品が最優先だ。これらは常温に置かれた時間がそのまま腐敗につながる。

そして覚えておきたいのが、冷気は下に向かって流れる性質があること。故障直後でも、庫内では上段から温度が上がっていく。だから上段にある傷みやすい食材から先に避難させる計画を立てると、効率がいい。下段や野菜室は、比較的猶予がある。

クーラーボックスか発泡スチロールに移す

避難先の容器は、クーラーボックスが理想だ。なければ発泡スチロールの箱でいい。発泡スチロール製のクーラーボックスは100円ショップでも手に入る。食材宅配で食品が届くときのあの箱を、思い浮かべてほしい。あれと同じ要領だ。

容器に食材を移したら、氷か保冷剤を一緒に入れる。冷凍庫にまだ氷が残っているなら、それを使う。溶けてしまっていたら、コンビニやスーパーで氷や冷凍したペットボトルを買ってくる。すぐ手に入るのが強みだ。

ここでプロが使う小技がある。食材と保冷剤の隙間を、乾いたタオルで埋める。容器内の隙間、つまり空気は、ふたを開けたときの熱の出入りの主な原因になる。タオルで空気を追い出せば保冷力が上がり、しかも結露した水を吸い取って庫内を清潔に保ち、食材が凍りすぎるのも防ぐ。一枚のタオルが三役をこなす。

冷凍庫の中身は、寄せ集めて相互保冷

冷凍庫の食材には、別の知恵が効く。

冷凍食品や保冷剤、溶けかけの冷凍品を、ひとつの段ボールや密閉容器に寄せ集める。凍ったもの同士が互いに冷やし合う、相互保冷という効果が生まれる。バラバラに置くより、ぎゅっとまとめたほうが冷たさが長持ちする。

水濡れ対策も忘れずに。食材が水に浸かると腐敗が早まるので、新聞紙やタオルで包んでから容器に入れる。適度な湿度を保ちながら、溶けた水から食材を守れる。

数日から一週間を乗り切る、保存と消費の工夫

生ものは加熱して、保存できる形に変える

復旧の見込みが立たないなら、発想を保存から消費へ切り替える。

肉や魚は、すぐに火を通してしまう。加熱すれば生のままより傷みにくくなり、食べきれなくても数日はもつ。煮物にする、ジャムやコンポートにする、しっかり加熱調理して保存形に変える。卵もゆで卵や卵焼きにしておけば、生卵より扱いやすい。

冷蔵庫が直るのを待ちながら、傷みやすいものから順に料理して食べていく。ピンチだが、ふだん作らない煮込みに挑戦する機会と思えば、気も少し軽くなる。

外部リソースを遠慮なく頼る

全部を自力で抱え込まなくていい。

コンビニやデリバリー、外食を活用すれば、冷蔵保存が必要な買い物自体を減らせる。冷蔵品の一部を、親しい人や近所に一時的に預かってもらうのもひとつの手だ。缶詰やレトルト、非常食を使えば、冷蔵庫なしでも数日は問題なく食べていける。

この期間は、新たな生鮮食品の買いだめをやめる。買っても保存できないからだ。必要な分だけその都度買う、いわゆる冷蔵庫なし生活モードに切り替えると、被害が広がらない。

冬なら、屋外が天然の冷蔵庫になる

季節が味方してくれることもある。

故障したのが冬場で、外気温が冷蔵庫の設定温度と同じか、それ以下になる地域なら、ベランダや庭を天然の冷蔵庫として使える。雪国で昔から使われてきた知恵だ。直射日光の当たらない日陰に置き、虫や動物に荒らされないよう蓋つきの容器に入れる。ただし日中に気温が上がる地域や、暖かい時期には使えない。あくまで真冬の寒冷地での選択肢だ。

どうしても守りたい食材があるなら、ドライアイスという強力な手もある。保冷剤や氷より保冷力と持続時間に優れる。氷屋や通販で手に入る。冷凍品をまとめて守りたいときの切り札になる。

シェアハウスの共用冷蔵庫が壊れて、見えたこと

Nさんの共用冷蔵庫は、結局コンプレッサーの故障で、修理より買い替えになった。問題はその間の数日だった。

5人分の食材を、どう守るか。Nさんはまずグループチャットで全員に状況を共有した。各自が自分の傷みやすい食材を確認し、手分けして大きなクーラーボックスふたつに集約。氷はメンバーの一人が車でスーパーに買い出しに行き、まとめて調達した。「一人だったら絶望する量の食材も、5人で分担したら意外と回せて。誰かが煮物を大量に作って、その晩はみんなでそれを食べたんですよ。なんか、ピンチのときほど人が集まるんだなって」。

取材で見えてきたのは、冷蔵庫の故障は初動の速さと、頼れる手の数で被害が決まるという事実だった。一人暮らしならクーラーボックスと外部リソース、共用なら情報共有と分担。やることの本質は同じで、温度が上がりきる前に動けるかどうかにかかっている。Nさんの新しい冷蔵庫が届いた日、空っぽになったクーラーボックスを片付けながら、ひとつ思ったという。あの朝、パジャマのまますぐ動いてよかった、と。

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この記事を書いた人

屋根の下の知恵袋TOKYOシェアライフ

都内シェアハウス住民によるリアルな生活ハック発信中。
節約、家事、収納、コミュニティづくりまで、みんなで暮らすからこそ生まれる知恵を発信してます。

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