MENU

HDMIとDisplayPortの違い、どっちを選ぶかで映りが変わる理由

新しく買ったゲーミングモニターの箱から、住人がケーブルを何本も取り出して、途方に暮れていた。「これ、どの端子につなげばいいの?」モニターの背面をのぞくと、似たような形の差し込み口が並んでいる。片方にHDMI、もう片方にDisplayPortと小さく刻印されている。手元のケーブルの端子も、ぱっと見ではどっちがどっちか区別がつかない。(形、ほぼ一緒じゃん…)適当につないでみたら、映ることは映る。でも、せっかく高性能なモニターなのに、なめらかさを売りにしていたはずの表示が、なんだかカクついている気がする。(あれ、これで合ってる?)モニターの設定画面を開いて、数字を見比べても、何が正解か分からない。HDMIとDisplayPortの違いを知らないまま適当につなぐと、モニターの実力を丸ごと取りこぼす。そこに、落とし穴があったのだ。

目次

似た形の端子が二つ、どっちにつなぐか迷った

きっかけは、住人が奮発して買った高リフレッシュレートのモニターだった。なめらかな表示に憧れて選んだのに、つなぎ方でつまずいた。端子が二種類あって、どちらを選ぶべきか分からない。この迷いに、みんなが巻き込まれた。

形が似ていて、見分けがつかない

HDMIとDisplayPortは、端子の形がなんとなく似ている。どちらも横長で、ケーブルの先を見ただけでは、慣れていないと区別しにくい。モニターの背面に両方の差し込み口が並んでいると、どっちにどのケーブルを挿すのか、迷ってしまう。(この二つ、何が違うんだ)手にしたケーブルを、差し込み口に近づけては引っ込める。形が合いそうで、微妙に合わない。よく見ると、HDMIは両端の角が非対称で、DisplayPortは片方の角が欠けたような形をしている。この微妙な違いを知らないと、挿す前から手が止まる。まず、この二つが別の規格だと知ることが、始まりだった。

とりあえずつないだら、性能が出ていなかった

形の違いはさておき、とりあえず映ればいい、とHDMIでつないでみた。画面は問題なく映る。ところが、なめらかさが売りのモニターなのに、表示がその実力を出していない気がした。設定を確認すると、リフレッシュレートが、モニターの最大値まで上がっていなかったのだ。(高いモニター買ったのに、これじゃもったいない)つないだ端子と、使ったケーブルの組み合わせが、モニターの性能に追いついていなかった。映るだけなら、どちらの端子でもいい。でも、モニターの持つなめらかさや高精細さを引き出すには、端子とケーブルの選び方が効いてくる。適当につなぐと、宝の持ち腐れになる。

そもそも、二つは生まれも得意分野も違う

なぜ二種類の端子があるのか。それは、この二つが、そもそも別の目的で生まれた規格だからだ。ここを押さえると、どちらを選ぶべきかが見えてくる。得意な相手が、それぞれ違う。

HDMIは、テレビや家電の世界で広まった

HDMIは、テレビやレコーダー、ゲーム機といった、家庭のAV機器をつなぐために広まった端子だ。今や、テレビの背面にはたいていHDMIの差し込み口があるし、ゲーム機もレコーダーもHDMIでつなぐ。映像と音声を一本のケーブルでまとめて送れるのが特徴で、家電同士の接続では、事実上の共通規格になっている。だから、テレビにゲーム機やパソコンをつなぐなら、HDMIを選べば、たいていの機器で問題なくつながる。対応している機器がとにかく多い。この幅広さが、HDMIの最大の強みだ。家庭の映像機器の世界は、HDMIが支えている。

DisplayPortは、パソコンとモニターのために作られた

一方、DisplayPortは、パソコンとモニターをつなぐために作られた端子だ。だから、テレビにはあまり付いていないが、パソコン用のモニターや、パソコン本体のグラフィック出力には、よく備わっている。特に、なめらかな表示や、高い解像度を求めるパソコン用途で力を発揮する。ゲーミングモニターや、作業用の高性能モニターには、DisplayPortが付いていることが多い。パソコンで、モニターの性能を存分に引き出したいなら、DisplayPortが向いている。テレビの世界がHDMIなら、パソコンとモニターの世界は、DisplayPortが得意としている。生まれた土俵が、そもそも違うのだ。

ゲーミングなら、DisplayPortが有利なことが多い

では、なめらかな表示を求めるゲーミングでは、どちらがいいのか。ここは言い切る。パソコンで高性能なモニターを使い、なめらかさを追うなら、DisplayPortが有利なことが多い。

高いリフレッシュレートを、引き出しやすい

ゲーミングモニターの魅力は、高いリフレッシュレートだ。1秒間に画面を書き換える回数が多いほど、動きがなめらかに見える。この高いリフレッシュレートを、高い解像度のまま引き出すには、それだけ多くの映像データを送る力が要る。DisplayPortは、この大量のデータを送る力に長けたものが多く、モニターの高いリフレッシュレートを、余さず引き出しやすい。あの住人のモニターがカクついて見えたのは、つないだ環境が、その性能に追いついていなかったからだ。なめらかな表示を追い求めるパソコンゲームでは、DisplayPortでつなぐと、モニターの実力を出しやすい。動きの速いゲームほど、この差が効いてくる。

パソコンでの相性は、DisplayPortに分がある

パソコンとモニターの組み合わせでは、DisplayPortのほうが、性能面で有利な場面が多い。もともとパソコンのために作られた規格だから、パソコンの高い出力性能と噛み合いやすい。複数のモニターを数珠つなぎにする使い方に対応するものもあり、パソコンで凝った画面環境を組みたい人にも向く。ただし、DisplayPortにもいくつかバージョンがあり、送れるデータの量が違う。モニターとパソコンの両方が、高い性能のバージョンに対応していて初めて、その力が出る。パソコンでモニターを極めたいなら、DisplayPortを軸に考えると、性能を引き出しやすい。ここは、家電向けのHDMIとは、また違う世界だ。

それでも、テレビや普段使いならHDMI一択

DisplayPortを持ち上げてきたが、話をひっくり返す。テレビにつなぐ場合や、普段使いなら、HDMIのほうがずっと便利だ。用途が変われば、答えも変わる。

テレビには、DisplayPortが付いていない

そもそも、テレビにはDisplayPortの差し込み口が、ほとんど付いていない。テレビにゲーム機やパソコン、レコーダーをつなぐなら、選択肢はHDMIになる。プロジェクターも同じで、HDMIでつなぐのが基本だ。家庭のリビングにある映像機器は、HDMIで統一されていると言っていい。だから、テレビ回りの接続で、わざわざDisplayPortを探す必要はない。というより、探しても付いていない。リビングの大画面でゲームや動画を楽しむなら、HDMIを選べば、機器がすんなりつながる。テレビの世界に、DisplayPortの出番はほとんどない。

対応機器の多さが、HDMIの強みになる

HDMIの強みは、なんといっても対応する機器の多さだ。テレビ、ゲーム機、レコーダー、パソコン、プロジェクター。ありとあらゆる映像機器が、HDMIに対応している。ケーブルもどこでも手に入るし、値段も手頃なものが多い。普段、いろいろな機器をつなぎ替えて使うなら、HDMIでそろえておくのが、いちばん融通が利く。しかも、最近のHDMIは性能も上がっていて、高いリフレッシュレートや、4Kを超える高精細な映像にも対応するものがある。だから、普段使いで困ることは、ほとんどない。対応の幅広さと、手に入れやすさ。この二つで、日常使いならHDMIに軍配が上がる。

ケーブルとバージョンで、出せる性能が変わる

端子の種類を選んだら、次はケーブルとバージョンだ。ここを見落とすと、正しい端子を選んでも、性能が出ない。同じHDMIでも、DisplayPortでも、中身のバージョンで実力が違う。

古いケーブルだと、高性能を出しきれない

HDMIにもDisplayPortにも、規格のバージョンがある。新しいバージョンほど、送れるデータの量が多く、高いリフレッシュレートや高精細な映像に対応する。ところが、端子の形は同じでも、古いバージョンのケーブルを使うと、そのデータ量に対応できず、モニターの性能を出しきれない。あの住人がつまずいたのも、つないだケーブルが、モニターの性能に見合っていなかった可能性がある。端子が合っていても、ケーブルが古ければ、なめらかさは引き出せない。モニターの性能を出したいなら、そのモニターが求めるバージョンに対応したケーブルを選ぶ。形が挿さるだけでは、不十分なのだ。

機器とケーブル、両方が対応して初めて出る

高い性能を出すには、モニターと、つなぐ機器と、ケーブル。この三つすべてが、高いバージョンに対応している必要がある。どれか一つでも古いと、そこが足を引っ張って、いちばん低いところに性能が合わせられる。モニターが高性能でも、ケーブルが古ければ、ケーブルの性能どまりだ。だから、なめらかな表示を狙うなら、モニターの仕様を確認して、それに見合う端子とケーブルをそろえる。バージョンの数字は分かりにくいが、モニターの説明書に、推奨される接続方法が書いてあることが多い。そこを見て、端子とケーブルをそろえれば、性能を余さず引き出せる。三つの足並みをそろえること。ここが、性能を出す肝になる。

音声や機能の面でも、細かな違いがある

映像の性能に加えて、音声や付加機能の面でも、二つには違いがある。用途によっては、この違いが選ぶ決め手になることもある。

HDMIは、テレビ連携の機能が充実している

HDMIは、家電向けに広まっただけあって、テレビとの連携機能が充実している。一つのリモコンで、つないだ機器をまとめて操作できる仕組みや、テレビの音を別の機器に送る機能など、リビングでの使い勝手を高める工夫が盛り込まれている。テレビを中心に、複数の機器を連携させて使うなら、こうしたHDMIならではの機能が効いてくる。ゲーム機やレコーダーとテレビを、スマートに使いたい人には、この連携のしやすさがありがたい。パソコン用途では出番が少ないが、リビングでは、この機能面の充実が生きる。家電の世界で育った端子ならではの気の利き方だ。

用途を決めれば、選ぶ端子は自ずと決まる

結局、どちらを選ぶかは、何をつなぐかで決まる。テレビにゲーム機やレコーダーをつなぐなら、HDMI。パソコンで、高性能なモニターのなめらかさを引き出したいなら、DisplayPort。この用途の切り分けができれば、迷いは消える。両方の差し込み口があるモニターなら、パソコンとつなぐ時はDisplayPort、ゲーム機とつなぐ時はHDMI、と使い分ける手もある。大事なのは、映ればいい、で適当につながないこと。自分が何をどうつなぎたいかをはっきりさせれば、選ぶべき端子は自ずと定まる。端子の違いは、優劣ではなく、得意分野の違いなのだ。

結局、つなぐ相手で選べば間違えない

HDMIとDisplayPortの違い。突き詰めて分かったのは、この二つは優劣で選ぶものではなく、つなぐ相手で選ぶものだ、ということだった。HDMIは、テレビや家電の世界で広まった、対応機器の多い万能な端子。DisplayPortは、パソコンとモニターのために作られた、高い性能を引き出しやすい端子。テレビや普段使いならHDMI、パソコンで高性能なモニターを極めるならDisplayPort。そして、どちらを選んでも、ケーブルとバージョンが古ければ性能は出ない。つなぐ相手と、求める性能。この二つで選べば、端子選びで間違えることはない。

テレビはHDMI、高性能モニターはDisplayPort

今、あの住人のゲーミングモニターは、パソコンとDisplayPortでつながっている。モニターの仕様に合ったバージョンのケーブルに替えたら、リフレッシュレートが最大まで上がった。カクついて見えていた表示が、ぬるっとなめらかに流れる。憧れていた、あの吸いつくような動きだ。一方、共用リビングのテレビには、ゲーム機がHDMIでつながっている。どちらも、つなぐ相手に合った端子を選んだから、性能を余さず引き出せている。形が似ていて見分けがつかなかった二つの端子は、実は得意な相手がはっきり分かれていた。映ればいい、で適当につないでいた頃は、モニターの実力を半分も使えていなかった。つなぐ相手を見て、端子を選ぶ。たったそれだけで、画面の映りが、見違えるほど変わった。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

屋根の下の知恵袋TOKYOシェアライフ

都内シェアハウス住民によるリアルな生活ハック発信中。
節約、家事、収納、コミュニティづくりまで、みんなで暮らすからこそ生まれる知恵を発信してます。

コメント

コメントする

目次