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折り畳み傘の石突は100均に売ってる?ダイソーセリアの実情と確実な入手先

目次

カバンの中で気づいた、先端の喪失

雨上がりの電車内、カバンから折り畳み傘を取り出したら、先端のキャップがない。

都内のシェアハウスに住むHさん(20代)は、その瞬間のことをこう話す。「むき出しの金属の芯がカバンの裏地に引っかかってて。布が3センチくらい裂けた音を聞いたとき、肩がびくっと跳ねました」。

傘の先端に付いている小さなパーツの名前は石突という。地面に当たる、引きずられる、カバンの中で擦れると、傘の中で最も消耗が激しい部分だ。気づいたらなくなっていた、という経験を持つ人はかなり多い。

そして傘自体はまだ十分使える。だからこそ、石突だけ買って直したい。そう考えたとき、最初に頭に浮かぶのが100均だ。果たして売っているのか。先に答えを言うと、売っている場合もあるが、当てにして行くと高確率で空振りする。

ダイソー・セリア・キャンドゥの現在の取り扱い

100円ショップ大手3社の状況を整理する。

ダイソーには、石突単品も傘修理セットも基本的に置かれていない。傘ケースや傘立てなどの傘グッズは豊富で、傘本体も300〜500円で買えるが、修理パーツという品揃えはない。

キャンドゥには、かつて傘の修理セットという商品があった。直径約8mmの芯棒に対応したポリプロピレン製の石突が1個と、骨接ぎパーツ、露先4種類が入った構成で、100円としては驚くほど守備範囲の広いセットだった。ただし現在は公式通販で確認できず、店頭での取り扱いも減っている。在庫が残っている店舗に当たればラッキー、という位置づけだ。

セリアも同様に、確実に売っているという情報はない。つまり3社とも、石突を目当てに行って買える可能性は低い。店舗や時期によって例外はあるが、わざわざ出向く前に電話で在庫確認をするほうが、無駄足の雨に濡れずに済む。

確実に手に入る場所は、ホームセンターと通販

ホームセンターには定番商品がある

石突を確実に買いたいなら、ホームセンターに行くのが早い。

カインズやコーナンには、あなたも傘職人というシリーズの傘修理パーツが定番として並んでいる。折りたたみ傘用の石突は普及型6mm規格で200〜300円ほど。露先や骨の補修パーツも同じシリーズで揃うので、傘の不調をまとめて直せる。ビバホームでも取り扱いがあり、大型店舗なら在庫も安定している。

100円との差額は100〜200円。この差で確実性が買えるなら、ホームセンターに軍配が上がる。Hさんも結局、仕事帰りにコーナンへ寄って5分で解決した。「100均を2店ハシゴして見つからなかった時間のほうがもったいなかったです」と笑う。

通販ならサイズ違いの失敗も避けやすい

近くにホームセンターがない場合や、特殊なサイズが必要な場合は、Amazonや楽天での購入が確実だ。

折りたたみ傘用の石突は2個セットで550円前後から見つかる。防水パッキン付きのものや、自動開閉傘用の8mmタイプ、3つ折りの手開き傘用の細い6mmタイプなど、種類が細かく分かれているのが通販の強みだ。商品ページにネジ径が明記されているので、手持ちの傘と照合してから買える。

ここで重要になるのが、サイズの確認だ。実は折りたたみ傘の石突の多くはネジ式で、くるくる回すと外れる構造になっている。劣化したら交換できるようにという合理的な設計で、ネジ径には6mmと8mmという代表的な規格がある。残っている石突を反時計回りに回して外し、ネジ部分の直径を定規で測る。あるいは外した実物をホームセンターに持参して照合する。この一手間を飛ばして見た目だけで買うと、ネジが合わずに二度買いする羽目になる。

交換作業は5分で終わる

ネジ式なら回すだけ

石突の交換は、傘の修理の中で最も簡単な部類だ。

ネジ式の場合、古い石突を反時計回りに回して外し、新しいものを時計回りにねじ込む。これだけで終わる。工具すらいらない。固くて回らないときは、ゴム手袋をはめて握ると滑らずに力が伝わる。

ねじ込んだ後にぐらつきが残るなら、ネジ部に少量の接着剤を塗ってから締めると固定が安定する。雨水の侵入を防ぐパッキンが付属しているタイプなら、忘れずに挟み込む。

差し込み式は接着剤で固定する

ネジが切られていない、差し込み式の石突もある。

この場合は、先端の心棒と呼ばれる芯にパーツをかぶせて固定する方式だ。古いパーツを外して心棒を露出させ、ボンドか瞬間接着剤を塗り、新しい石突を奥までしっかり差し込む。接着剤が乾けば完了だ。

注意点はひとつ。元の石突と同じタイプ、同じサイズを選ぶこと。色や長さは違っても機能するが、接続部の形状と径が合わなければ取り付け自体ができない。傘と一体成型された特殊な形状のものは自力交換が難しいので、その場合はメーカー修理か傘専門の修理店に相談するほうが安全だ。

シェアハウスの傘立てから見えたこと

Hさんのシェアハウスの玄関には、共用の傘立てがある。

あるときメンバーで傘立てを整理したら、9本中4本が壊れた傘だった。骨が1本折れたもの、露先が取れたもの、そして石突が消えたもの。「全部、捨てるほどじゃないけど使う気にもなれない状態で放置されてたんです。傘の墓場でした」。

そこでHさんが、自分の傘を直した残りのパーツと、追加で買った修理セットを使って、メンバーの傘をまとめて補修する会を開いた。日曜の昼、玄関にレジャーシートを敷いて、4本を1時間で修理。費用は一人あたり数百円で済んだ。

取材で見えてきたのは、傘は「壊れたら捨てるもの」から「直して使うもの」に意識が変わる瞬間がある、ということだった。石突ひとつの交換が5分で終わると知った人は、次に骨が折れても捨てなくなる。修理のハードルの低さを一度体験するかどうかが、分かれ目になっている。

ビニール傘との損益分岐点

正直なところ、500円のビニール傘なら買い替えのほうが早い場面もある。

パーツ代と手間を考えれば、修理が活きるのは気に入って使っている傘、ある程度の価格の傘、ブランドものや贈り物の傘だ。逆に言えば、そういう傘ほど石突の交換パーツが用意されていることが多く、メーカーのオンラインショップで純正パーツを販売しているブランドもある。手持ちの傘のメーカー名で検索してみると、純正の石突が数百円で見つかることがある。

愛着のある傘なら、純正パーツでの交換が仕上がりも耐久性も一番きれいに収まる。

結論と、買いに行く前のチェックリスト

折り畳み傘の石突は、100均では確実には手に入らない。キャンドゥの修理セットに含まれていた時期はあるが、現在は取り扱いが縮小していて、ダイソーとセリアには基本的にない。

確実なのはホームセンターで200〜300円、もしくは通販で2個セット550円前後。買いに行く前にやることは三つだけだ。残った石突を外してネジ式か差し込み式かを確認する。ネジ径か心棒の太さを測る。できれば外した実物を持って行く。

あの日カバンの裏地を裂いた金属の芯は、今は新しい黒い石突に収まっている。Hさんの傘はあれから半年、現役だ。先端の小さなパーツひとつで、傘の寿命は何年も延びる。

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屋根の下の知恵袋TOKYOシェアライフ

都内シェアハウス住民によるリアルな生活ハック発信中。
節約、家事、収納、コミュニティづくりまで、みんなで暮らすからこそ生まれる知恵を発信してます。

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