カフェに持ち出すのに、裸のパソコンが不安だった
ノートパソコンを、シェアハウスの共用スペースや近所のカフェに持ち歩くようになった。でも、バッグにそのまま入れると、鍵やペンと擦れて傷がつきそう。かといって、しっかりしたケースは数千円する。
都内のシェアハウスに住むMさんが、そのときのことを話す。「ちょっとした持ち運び用なんだから、そんなにお金かけたくないなって。100均で売ってないかなと思って、まずセリアに行ってみたんです。でも、パソコンコーナーを探しても見当たらなくて。え、ないの?って、店内をうろうろしちゃいました」。
パソコンケースをセリアの100均で。検索する人は、Mさんのように安く手軽にパソコンを守りたいと思っていることが多い。先に言う。セリアには、タブレットにもノートパソコンにも使えるケースが110円である。ただし、置いている店舗とそうでない店舗があり、しかもサイズに落とし穴がある。何を選べばいいのか、注意点と賢い使い方を、Mさんの買い物をたどりながら整理していく。
セリアにあるのは、タブレット兼用のケース
まず、セリアで何が売っているのかをはっきりさせたい。
セリアには、タブレット・ノートパソコンケースという商品がある。価格は110円。ポリエステルとポリウレタンフォームの柔らかい素材で、機器を優しく包んでくれる。シンプルなものから、模様が入ったデザイン性のあるものまであり、おしゃれさも取り入れたい人にも向いている。L字型のファスナーで出し入れしやすいタイプや、ランドセルに入るサイズのキャリーケースなど、いくつか種類がある。
ただし、注意したいことがある。店舗や時期によっては、セリアでパソコンケースを取り扱っていないこともある。実際、調査によっては、セリアではパソコンケースが見つからなかった、という結果もある。Mさんが店内をうろうろしたのは、たまたまその店舗に在庫がなかったからかもしれない。あると決めつけず、在庫を確認するつもりで行くのが安全だ。
買う前に知るべき、サイズの落とし穴
13インチのノートパソコンは、ギリギリか入らない
ここが、この記事で最も伝えたい注意点だ。セリアのケースは、名前にノートパソコンとついていても、大きめのノートパソコンには向かない。
実際に試した検証では、入れられるサイズは13インチのノートパソコンがギリギリ、という結果だった。ケースの内寸が、縦21.5センチ横28.5センチほどの商品もあり、13インチのノートパソコンだと一回り小さくて入らない、という声もある。人によって、パソコンの種類によっては、13インチでも入れづらいと感じることがある。
つまり、セリアのケースは、タブレット専用にするか、13インチ以下の小さめのパソコン向けと考えたほうがいい。15.6インチのような大きなノートパソコンは、そもそも100均のケースでは対応するものが見つかっておらず、最大でも15インチまで、15.6インチは入らない可能性が高い。自分のパソコンのサイズを測ってから行くこと。これを飛ばすと、買ったのに入らない、という失敗になる。
クッション性は薄めで、持ち運び特化
もうひとつ知っておきたいのが、保護力だ。セリアのケースは、クッション性がそれほど高くない。
薄手で、持ち運びに特化した作りになっている。バッグの中で他のものと擦れて傷がつくのを防ぐ、という用途には十分だが、落としたときの衝撃からしっかり守る、という点では心もとない。子どものタブレットなら、ケースに入れた後、さらにランドセルに入れて持ち運ぶ、といった二重の守りがおすすめされている。落下が心配なら、ケースだけに頼らない工夫がいる。
ノートパソコン専用なら、ダイソーも見てみる
ダイソーは13インチ用の品ぞろえが豊富
セリアで思うものが見つからないなら、同じ100円ショップのダイソーも覗く価値がある。ノートパソコン専用のケースは、ダイソーのほうが種類が豊富だ。
ダイソーには、13インチ用のノートパソコンケースや、13.3インチ用のプロテクトケース、13インチ用のクッションケースなど、パソコン向けの商品がそろっている。110円のものだけでなく、330円や550円の、よりしっかりしたケースもある。330円のものは、デニム調でおしゃれな見た目で、外側にファスナー付きのポケットがあり、充電ケーブルやマウスも一緒に持ち歩ける。100円のケースより保護力が高いので、パソコンをきちんと守りたいなら、こちらが向いている。
セリアはデザイン性とタブレット兼用、ダイソーは実用的なノートパソコン専用。この違いを頭に入れて、自分の用途で選び分けるといい。ちなみに、300円ショップのスリーコインズには、キャラクターもののパソコンケースがあることもある。
緩衝材を足せば、110円ケースの守りが上がる
セリアの110円ケースを、もっと安心して使う裏技もある。
クッション性が物足りないなら、100均で買えるプチプチなどの緩衝材を、ケースのサイズに合わせて切って、内側に貼る。これだけで、薄いケースの保護力が上がる。手作りの一手間で、110円のケースが、落下にも少し強いケースに変わる。
そもそもパソコンケースがなくても、トラベル用の収納ポーチで代用する方法もある。セリアにはかわいいデザインのトラベルポーチがあり、それにプチプチを貼れば、自作のパソコンケースができる。専用ケースにこだわらず、手持ちのものや別の商品で工夫するのも、100均らしい賢い使い方だ。
100均と通販、どう使い分けるか
一時利用は100均、しっかり守るなら通販
最後に、100均のケースの位置づけを整理しておきたい。
100均のパソコンケースは、一時的に使いたい場合や、コストを抑えたい場合、ちょっとした外出や持ち運びに向いている。近所のカフェにパソコンを持っていく、バッグの中の傷を防ぐ、といった用途なら、110円から330円のケースで十分だ。
一方、毎日パソコンを持ち歩く、通勤や通学でしっかり守りたい、大きめのパソコンを入れたい、という場合は、通販のケースのほうが向いている。楽天やアマゾンには、2000円台から、耐衝撃や防水、小物ポケット付きの、保護力の高いケースが豊富にある。15.6インチに対応するものも、通販なら見つかる。使う頻度と守りたいレベルで、100均と通販を使い分けるのが賢い。
シェアハウスで、パソコンを手軽に守った話
Mさんは結局、どうしたか。
セリアの店舗には在庫がなかったので、近くのダイソーで13インチ用の330円のケースを買った。「自分のパソコンのサイズをちゃんと測ってから行ったんです。そしたらぴったり入って。ポケットにマウスも入れられるし、これで十分だなって。カフェにこれ一つ持っていけば作業できるのが快適で」。
共用スペースで使うシェアハウスならではの発見もあった。「共用の机でパソコン使ってて、席を立つときにケースにサッとしまえるのが地味に便利で。裸のまま置いておくより、傷も汚れも防げるし、誰かが飲み物こぼしても安心なんです」。同じシェアハウスで、タブレットを使うメンバーには、セリアのタブレット兼用ケースを勧めたという。
見えてきたのは、パソコンケースをセリアで買うなら、タブレット兼用の薄型と割り切るのが正解だという事実だった。110円で手軽だが、13インチのノートパソコンはギリギリで、大きめのパソコンには向かない。ノートパソコン専用ならダイソー、しっかり守るなら緩衝材を足すか通販。サイズを測ってから選べば、失敗せずに手軽にパソコンを守れる。パソコンコーナーを探してうろうろしたあの日から、Mさんは用途で店とケースを選び分けるようになった。

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