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一人暮らしの生活費シミュレーション|手取り別のリアル内訳

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家計簿アプリの残高が、月末に千二百円だった

シェアハウスに越してくる前、住人の一人は都内でワンルームに住んでいました。手取り十九万円。

給料日の三日前、スマホの画面を見て固まったそうです。

あれ、何に使った?

内訳を追っていくと、大きな買い物はしていない。飲み会が二回、Amazonで三千円の買い物が一回。それだけ。

犯人は固定費でした。家賃八万五千円。この一行が、毎月の余白を全部持っていっていた。

一人暮らしの生活費は、家賃をいくらに設定するかで九割決まります。食費を削る努力より、契約書にサインする前の数字のほうが効く。実際に暮らした記録から、手取り別の現実的な数字を出していきます。

手取り別、月の総額はこうなる

手取り十八万円、家賃六万円の場合

家賃六万円、水道光熱費一万一千円、通信費五千円、食費三万五千円、日用品六千円、交通費四千円、交際費一万五千円、その他一万円。

合計十四万一千円。残りは三万九千円。

この配分なら、月三万円の貯金が現実的に成立します。うちの住人が最終的に落ち着いた形がこれに近い。

手取り二十二万円、家賃七万五千円の場合

家賃七万五千円、水道光熱費一万二千円、通信費六千円、食費四万円、日用品七千円、交通費五千円、交際費二万円、その他一万五千円。

合計十八万円。残りは四万円。

家賃を上げたぶん、生活の質は上がります。ただし貯まる額は前のパターンとほぼ同じ。収入が増えても、家賃で吸収されると手元は変わりません。

手取り十五万円、家賃五万円の場合

家賃五万円、水道光熱費一万円、通信費四千円、食費三万円、日用品五千円、交通費三千円、交際費八千円、その他八千円。

合計十一万八千円。残りは三万二千円。

数字だけ見れば回ります。ただし交際費八千円は、飲み会二回で消える額。この帯で暮らすなら、自炊が前提条件になります。

家賃の上限を、手取りの三分の一で切る

四割を超えた瞬間、貯金が止まる

うちの住人の家賃八万五千円は、手取り十九万円の四割五分でした。

家計簿を三か月ぶん見返して分かったのは、削れる余地がどこにもなかったこと。食費を二万円台に抑え、飲み会を月一回に減らしても、貯金は月五千円が限界。

三分の一なら六万三千円。この差二万二千円が、そのまま貯蓄可能額になっていたはずでした。

共益費と駐輪場を、家賃に足して考える

募集の家賃が六万円でも、共益費五千円、駐輪場千円が乗ると六万六千円。この総額で判断する。

家賃だけ見て予算内だと思い、契約後に気づく人が多い項目です。

更新料は、月割りで積んでおく

二年ごとに家賃一か月ぶん。六万円なら、月二千五百円を積み立てておく計算になります。

うちの住人はこれを忘れていて、更新の通知が来た月に慌てました。給料日前に六万円が飛ぶ通知。あれは血の気が引くやつです。

水道光熱費は、季節で二倍動く

夏と冬の電気代が、春秋の二倍になる

ワンルームの電気代は、四月と十月なら三千円台。八月と一月は七千円から九千円まで上がります。

住人の記録では、一月が九千二百円で最高でした。エアコンをつけっぱなしにしていた月。

年間平均で月五千五百円あたりを見ておくと、極端な月に慌てません。

ガスは都市ガスかプロパンかで、倍近い差

これは物件選びの段階で確認する項目です。都市ガスなら月三千円台、プロパンなら月六千円台になることがある。

うちの住人はプロパンの部屋で、冬のガス代が八千円を超えました。シャワーの時間を短くしても下がらない。基本料金の差なので、使い方では埋まりません。

年間で三万円以上の差になります。家賃が二千円安くても、プロパンなら逆転する。

水道は二か月ごとに四千円前後

一人暮らしなら月換算で二千円程度。ここは大きく動きません。

食費は、自炊の頻度でそのまま決まる

完全自炊で二万五千円、半自炊で三万五千円、外食中心で五万円超

うちの住人が三パターンとも経験しています。

完全自炊の月は、米五キロ二千円、肉と魚八千円、野菜六千円、調味料と乾物三千円、飲み物二千円、たまの外食四千円。合計二万五千円。

昼を弁当にするかどうかが分かれ目でした。昼食を買うと一日八百円、月二十日で一万六千円。弁当なら材料費で月五千円。この差が一万一千円。

コンビニに寄る回数を、数えてみる

住人が一週間記録したところ、コンビニ利用が十一回ありました。一回平均六百円。週六千六百円、月二万六千円。

本人は使っている自覚がなかった。ペットボトルとお菓子の積み重ねです。

帰り道の経路を変えて、コンビニの前を通らないルートにしたら、月の食費が八千円下がりました。意思の力じゃなく、動線の話。

米だけは、まとめ買いが効く

五キロで約三十三合、茶碗にして六十六杯。一人なら一か月半持ちます。

十キロ袋のほうが単価は安い。ただし保管場所と、夏場の虫の問題が出るので、部屋の広さと相談してください。

忘れられがちな、年単位の支出

月々の計算だけしていると、ここで崩れます。

火災保険が二年で一万五千円から二万円。国民健康保険や年金を自分で払うなら、その額。年末の帰省費用。冬物の衣類。家電の買い替え。

住人が計算したら、年間で十五万円ほどの臨時支出がありました。月割りにすると一万二千五百円。

毎月の予算に、その他という枠を一万円置いておく理由がこれです。使わない月は積み上がって、必要な月に取り崩す。

初期費用は、家賃の五倍を見る

契約時に消えた金額が、四十二万円

家賃六万五千円の部屋を借りたときの内訳です。

敷金一か月、礼金一か月、仲介手数料一か月と消費税、前家賃一か月、日割り家賃、火災保険二万円、鍵交換一万八千円、保証会社の初回費用が家賃の半月ぶん。

ここまでで約三十万円。そこに家具家電が十二万円乗りました。

家電は、中古と譲り受けで半額にできる

冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、炊飯器、照明、カーテン、寝具。新品で揃えると十五万円前後。

うちの住人はリサイクルショップで冷蔵庫と洗濯機を買い、二台で三万八千円。友人から譲り受けたレンジと炊飯器で、合計六万円に収まりました。

洗濯機だけは、購入から五年以内のものを選んだほうがいい。古い個体は搬入した翌月に止まることがあります。

敷金礼金ゼロの物件は、総額で比較する

初期費用が安く見えても、家賃が相場より三千円高い、退去時のクリーニング代が定額で発生する、といった条件が付いていることがある。

二年住む前提で総額を出す。初期費用と家賃二十四か月ぶんを足して比べると、判断がぶれません。

赤字になったら、削る順番がある

食費から手をつける人が多いんですが、順番が逆です。

まず通信費。格安の回線に替えると、月三千円から五千円下がる。手続き一回で永続的に効きます。

次にサブスク。動画、音楽、クラウド、ジム。うちの住人は使っていないサービスが三つあり、合わせて月二千八百円が引き落とされ続けていました。明細を見て青ざめた。

保険の見直しがその次。若い単身者に過剰な保障が付いていることがあります。

食費と交際費は最後。ここを削ると生活の質と人間関係に直撃するので、固定費を全部見終わってから。

貯金は、残すのではなく先に抜く

月末に残った額を貯金しようとすると、まず残りません。うちの住人が三年間それで失敗していました。

給料が入った日に、別口座へ三万円を移す。残りで生活する。この順番にしただけで、一年で三十六万円が積み上がりました。

自動的に移す設定にすると、意思が介在しなくなります。

数字を入れる前に、家賃の欄から埋める

シミュレーションを作るとき、多くの人は食費や光熱費から考え始めます。でも動かせる幅が一番大きいのは家賃です。

手取りの三分の一。この一行を守れば、他の項目は多少ぶれても回ります。

あの月末に残高千二百円だった住人は、いまシェアハウスで家賃五万二千円。同じ収入で、月四万円が貯まるようになりました。部屋は狭くなったけど、通帳を見る顔つきが変わっています。

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この記事を書いた人

屋根の下の知恵袋TOKYOシェアライフ

都内シェアハウス住民によるリアルな生活ハック発信中。
節約、家事、収納、コミュニティづくりまで、みんなで暮らすからこそ生まれる知恵を発信してます。

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