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Switchプロジェクターのおすすめは遅延で選ぶ、後悔しない見極め方

「今夜スマブラ大会な」の一言で、共用リビングの壁に白いスクリーンが張られた。プロジェクターの電源が入って、ぱっと大画面にキャラクターが映し出される。おお、と歓声が上がった。ところが、いざ対戦が始まると、様子がおかしい。ボタンを押した手応えと、画面の中のキャラの動きが、ほんの少しズレている。

あれ、おれこんなに弱かったっけ?いつもテレビでなら勝てる相手に、なぜか手も足も出ない。コントローラーを握る手のひらに、じわっと汗がにじんだ。共用の大画面で遊べると浮かれていたのに、この妙な引っかかりは何なんだ。プロジェクターでSwitchを遊ぶおすすめを探す前に、つまずいてはいけない落とし穴があったのだ。

目次

大画面のスマブラで、なぜか勝てなかった夜

きっかけは、その対戦大会だった。大画面は迫力満点だったのに、勝負になると全員がなんだか下手になる。腕が落ちたわけじゃない。原因は、映している機械の中にあった。

操作と画面が、ほんの少しズレていた

違和感の正体は、操作と映像のわずかなズレだった。ボタンを押してから、キャラが反応するまでに、コンマ何秒かの間がある。テレビでは感じなかった、この一拍。ガードが間に合わない。当てたはずの攻撃が、すかっと空を切る。(今のは避けられたはずなのに)頭の中の動きと、画面の動きが、微妙にかみ合わない。もっさりした操作感に、みんなが首をかしげていた。この遅れが、対戦ゲームでは致命傷になる。

腕のせいじゃなく、プロジェクターのせいだった

自分たちの腕を疑っていたけれど、犯人はプロジェクターだった。映像を映す機械は、送られてきた信号を処理してから壁に投げる。この処理に時間がかかると、操作から映像までに遅れが生まれる。プロジェクターは、テレビよりこの処理に手間取りやすい。だから、テレビでは気にならなかったズレが、大画面ではっきり顔を出した。安さと明るさだけで選んだ一台が、ゲームには向いていなかったのだ。映画を映すぶんには気づかない遅れも、対戦では勝敗を分ける。

ゲームで選ぶなら、明るさより先に遅延を見る

プロジェクター選びで、多くの人が明るさや値段ばかり気にする。でも、ゲームを遊ぶなら、真っ先に見るべきは別のところだ。ここは言い切る。入力遅延。この一点を外すと、どんなに明るい大画面でも、遊んでいて苦痛になる。

入力遅延が、ゲームの快適さを決める

入力遅延とは、コントローラーを操作してから、その結果が画面に映るまでの遅れのことだ。この遅れが小さいほど、操作がきびきび反映されて気持ちいい。大きいと、あの夜のスマブラのように、押しても遅れて動く、当てても当たらない、という事態になる。特に、格闘ゲームやアクション、シューティングみたいに、一瞬の反応が勝負を分けるゲームでは、この遅延が快適さを根こそぎ決める。ゆっくり進めるゲームなら多少の遅れも許せるが、対戦や激しいアクションでは、遅延の小ささこそが最優先だ。明るさやおしゃれさは、その次でいい。

ゲームモードの有無で、体感がまるで変わる

遅延を抑える鍵が、ゲームモードや低遅延モードと呼ばれる機能だ。これは、余計な映像処理を省いて、操作から表示までの時間を切り詰める仕組みになっている。同じプロジェクターでも、通常モードと比べて、遅延がびっくりするほど縮む。通常だともっさりしていた反応が、ゲームモードに切り替えた途端、すっと軽くなる。この機能があるかないかで、ゲームの遊びやすさが段違いになる。だから、ゲーム用に選ぶなら、ゲームモードを積んでいるかを、真っ先に確かめたい。この一機能の有無が、大画面ゲームの満足度をまるごと左右する。

自分のSwitchが、どちらかで選び方が変わる

ここで大事な分かれ道がある。ひとくちにSwitchと言っても、今は世代が分かれていて、どちらを持っているかで、選ぶべきプロジェクターが変わる。ここを混同すると、性能を持て余すか、逆に足りなくなる。

初代Switchなら、フルHD対応で十分すぎる

最初のSwitchは、テレビにつないだ状態で、フルHD、つまり1080pまでの映像を出す。それ以上の解像度は出さない。ということは、初代Switchのために、高価な4K対応プロジェクターを買っても、その4Kの実力は宝の持ち腐れになる。Switchが4Kの映像を送っていないのだから、映しようがない。初代Switchなら、フルHDに対応したプロジェクターで、映像はぴったり過不足なく映せる。しかも、フルHDのプロジェクターは、4K機より映像処理の負担が軽いぶん、遅延も抑えやすい。ゲームの反応を重んじるなら、むしろフルHDのほうが理にかなっている。無理に4Kを狙う必要はない。

Switch2なら、4Kも視野に入ってくる

話が変わるのが、2025年に登場した新型のSwitch2だ。こちらは、ドックにつないでテレビに出すと、最大で4Kの映像を出せる。あるいは、解像度を1440pに抑えれば、なめらかな120fpsまで狙える。HDRにも対応していて、明暗の表現がぐっと豊かになった。ただし、この4K出力には、対応したドックと、規格に合ったHDMIケーブルが要る。Switch2を持っていて、その高精細な映像を大画面で味わい尽くしたいなら、4K対応のプロジェクターを選ぶ意味が出てくる。とはいえ、4Kは処理の負担が重く、遅延が増えやすい。だから、Switch2でも、ゲームモードで遊ぶ前提なら、解像度を欲張りすぎない選択も賢い。自分の持っているSwitchがどちらかを、まず確かめてから選びたい。

明るさは、うたい文句のルーメンを信じない

遅延の次に見るのが、映像の明るさだ。ここには、知らないと引っかかる罠がある。商品ページに躍る、景気のいいルーメンの数字。あれを鵜呑みにすると、届いてから薄暗い映像にがっかりする。

ANSIルーメンが、本当の明るさを表す

プロジェクターの明るさは、ルーメンという単位で示される。ところが、この数字の測り方がメーカーごとにばらばらで、同じ数値でも実際の明るさが違うことがある。中には、一万を超えるような、現実離れした明るさをうたう格安品もある。あの数字は、あてにならない宣伝のルーメンだ。信じるべきは、世界共通の基準で測ったANSIルーメンという表記のほう。こちらは数値こそ控えめに見えるが、実際に目にする明るさを正直に表している。プロジェクターを選ぶなら、大きく書かれたルーメンではなく、ANSIルーメンの数値で比べる。ここを見分けられるかで、明るさ選びの失敗が減る。

昼に遊ぶか夜に遊ぶかで、必要な明るさが違う

どれくらいの明るさが要るかは、いつ遊ぶかで変わる。遮光カーテンを閉めた暗い部屋で夜に遊ぶなら、ANSIルーメンで200から300ほどでも、じゅうぶん見える。ところが、照明のついた明るい部屋で使うなら、1000ANSIルーメン以上は欲しい。これを下回ると、映像が白っぽく薄れて見づらい。昼間、日が差し込む部屋で遊びたいなら、さらに明るさが要るか、いっそカーテンで光を遮るのが早い。自分がどんな明るさの部屋で、いつSwitchをするのかをΩ思い描いてから、必要なANSIルーメンを決めたい。明るすぎる部屋に非力なプロジェクターを持ち込むと、大画面がただの薄ぼんやりした壁になる。

つなぎ方を間違えると、遅延が上乗せされる

プロジェクター本体を選んだら、次はSwitchとのつなぎ方だ。ここでしくじると、せっかく低遅延の機種を選んでも、遅れが上乗せされてしまう。接続の方法が、遊びやすさに直結する。

ドック経由の有線が、いちばん安定する

Switchをプロジェクターに映す基本は、ドックを使うことだ。Switch本体をドックに挿し、そのドックからHDMIケーブルでプロジェクターの入力へつなぐ。初代Switchは、このドックを通さないと、テレビやプロジェクターへ映像を出せない。有線でつなぐこの方法が、いちばん遅延が少なく、映像も安定する。ちなみに、純正のドックを使わず、安価な変換アダプターで映す手もあるが、相性や安全面で不安が残るものもあるから、選ぶなら信頼できるメーカーのものにしたい。特にSwitch2は、独自の通信の都合で、純正のドックを使うのが確実だ。手軽さより、確実に安定して映せるかを取りたい。

無線ミラーリングは、ゲームには向かない

最近のプロジェクターには、Wi-FiやBluetoothで無線で映す機能を持つものもある。ケーブルがいらないのは魅力的だが、この無線接続は、有線より遅延が増えやすい。動画や写真を映すぶんには気にならないが、反応が命の対戦ゲームでは、この上乗せされた遅れが痛い。せっかくゲームモードで遅延を削っても、無線でつないだら元の木阿弥だ。ゲームを快適に遊びたいなら、面倒でも有線のHDMIでつなぐ。無線は、映画をだらっと観るときや、スマホの画面を映すときに使えばいい。遊ぶ内容で、つなぎ方を使い分けたい。

置き場所と音も、遊びやすさを左右する

遅延と明るさと接続を押さえたら、あとは設置と音だ。ここも詰めておくと、大画面ゲームの快適さがもう一段上がる。特に、部屋が限られる共同生活では効いてくる。

狭い部屋なら、短焦点が効く

共用リビングも、そこまで広くはない。壁とプロジェクターの距離が取れないと、大きな画面を映せない。そこで役立つのが、短焦点と呼ばれるタイプだ。壁との距離が近くても、大きな画面を映せる。1メートルほどの距離で100インチ近い画面を出せるものもある。狭い部屋でプロジェクターを諦めていた人でも、短焦点なら大画面が現実になる。加えて、映した画面のゆがみを自動でまっすぐ直す補正機能があると、設置がぐっと楽だ。置き場所に悩む共同生活ほど、この短焦点と補正機能のありがたみが出る。

内蔵スピーカーより、外に音を出したい

多くのプロジェクターには、スピーカーが内蔵されている。手軽に音が出るのは便利だが、この内蔵スピーカーの音は、たいてい迫力に欠ける。大画面の映像に、ちんまりした音では、没入感がそがれる。ゲームの効果音や音楽をしっかり味わいたいなら、プロジェクターの音に頼らず、外部のスピーカーへ音を出したい。別にスピーカーをつなげば、大画面と迫力ある音がそろって、家にいながらの臨場感が跳ね上がる。映像は大きく、音も外へ。この組み合わせが、共用リビングを小さな劇場に変える。せっかく大画面にするなら、音の満足度もそろえたい。

結局、映画用とゲーム用は別物だった

Switchをプロジェクターで遊ぶおすすめの見極め方。突き詰めて分かったのは、映画用のプロジェクターと、ゲーム用のプロジェクターは、選ぶ基準がまるで違う、ということだった。映画なら、明るさや解像度を追えばいい。でもゲームは、まず入力遅延の低さと、ゲームモードの有無を見る。そのうえで、自分のSwitchが初代かSwitch2かで、狙う解像度を決める。明るさは、宣伝のルーメンではなくANSIルーメンで、遊ぶ時間帯に合わせて選ぶ。つなぎ方は、ドック経由の有線で。この順番で選べば、あの勝てない夜とは無縁でいられる。

遅延の低さと、自分のSwitchに合う解像度で選ぶ

今、共用リビングの壁には、ゲームモードを積んだプロジェクターが映像を投げている。初代Switch組は、フルHD対応で反応の軽い一台に落ち着いた。あの、押しても遅れて動く、当てても当たらない、というもっさり感は、きれいに消えた。ボタンを押した瞬間に、キャラがぱっと動く。手応えと画面が、ぴたりと一致する。スマブラ大会は、また白熱するようになった。壁に映る大画面を前に、コントローラーを握る手にまた汗がにじむけれど、今度は下手だからじゃない。接戦だからだ。明るさと値段だけで選んで、遅延に泣いた頃の自分に、これだけは伝えたい。ゲームで選ぶなら、まず遅延を見ろ、と。大画面の迫力は、操作が気持ちよく返ってきて、初めて本物になるのだから。

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屋根の下の知恵袋TOKYOシェアライフ

都内シェアハウス住民によるリアルな生活ハック発信中。
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